地震大国日本における建材選び 耐震性能を持続させて住宅寿命を延ばす『緑の柱とは?』

こんにちは。つくば市で高気密高断熱の家づくりしている工務店、ワカバハウスです。

せっかく家を建てるのであれば、孫の代まで住み続けられる長持ちする住宅にしたいですよね。
日本で家を建てるときには特に注意すべきことがあります。

それは日本が“地震大国”であるということ。

いくら新築時に断熱性能と気密性能を高めていても、地震が起きた時に躯体が弱っていれば家自体が保ちません。

この記事では、日本の住宅における問題点と緑の柱の重要性を解説します。

目次

木造住宅の2つの弱点

木材は他の建材と比べて断熱性能に優れ建材寿命も長いのですが、日本では木材で家を建てる時に気をつけなければいけないことがあります。

それは木の弱点であるシロアリと腐朽(腐ること)です。

日本と地震は切り離せないもの。地震で崩れている家は、シロアリと腐れが主な原因です。

シロアリ対策は地震対策と言っても過言ではありません。

シロアリは柔らかい木や濡れている木が大好物です。

木はシロアリに食べられてしまうことによってスカスカになってしまい、

地震が来るとすぐ崩れてしまうほど耐久性の無い柱となってしまいます。

その対策としてシロアリ消毒(防蟻処理)がありますが、一般的なものは5年ごとの定期的な消毒が必要です。

その消毒も壁の中まではできません。建物の強度を保つためには

シロアリに食べられないような木材を使用する必要があるのです。

それが『緑の柱(腐らない木)』です。緑の柱を採用することで、耐久性が高く、地震で崩れることがない強固な躯体となる訳です。

緑の柱の特徴

緑の柱は、特殊な薬剤が加圧注入された耐久性に優れた木材であり、木が緑色になっている理由は銅に含まれる緑青にあります。

1.薬剤の成分

加圧注入していく特殊な薬剤、マイトレックACQの主成分は緑青と呼ばれる銅にできる緑色の錆(無害)と塩化ベンザルコニウムであり、塩化ベンザルコニウムは目薬やウエットティッシュに使用されている防腐剤です。

LD50(薬剤の急性毒性)の試験も行っており、赤ちゃんが舐めても害のないほど安全な薬と言えます。

ACQ剤を国産の木に浸透させ、薬剤を加圧注入することで、薬剤が抜け出すことなく半永久的に効果が継続するということです。

2.乾燥の仕方

緑の柱は、薬剤を注入した後に自然乾燥させています。なぜ自然乾燥で行うかというと木の独特な香りや色ツヤを残すことができるからです。

自然乾燥は伝統的な手法で時間をかけて木材を乾燥していきます。天然乾燥した木材は切られても呼吸し続ける、つまり生きた木材です。

生きている木材は湿度の調整をする働きがあり、湿度が高いと水を含み、乾燥すると含んだ水を放出します。

3.自然乾燥と高温乾燥の違い

自然乾燥は一時乾燥と二次乾燥を行い約半年ほどかけてじっくり乾燥することを指します。

高温乾燥をしてしまうと木が熱されすぎて火傷をしてしまい、精油成分を溶出させてしまいます。一時的な強度は出ますが、長い目で見るとあまり好ましくはない乾燥方法です。

乾燥にしっかり手間をかけて緑の柱が完成し、それが家の重要な構造体として使用されます。

4.緑の柱の活用事例

緑の柱は、無処理材や高温乾燥材とは違い、薬剤を浸透させ自然乾燥することにより腐りやシロアリに食べられない木材が完成します。

実際には住宅だけではなく、砂防ダムなどの公共事業にも採用されており、今までコンクリートから流れるアルカリ性によって生態系を壊してしまっていた工事さえも緑の柱を採用することによって改善されました。

緑の柱を使った公共事業

5.塗布ではなく加圧注入する理由

木材は雨や湿度で腐りやすいです。

防蟻剤を加圧注入する理由として、一般的には塗布(一面に塗り付ける方法)で防蟻処理を終わらせることが多いのですが、加圧注入をすることによって木材の芯までしっかり薬剤が浸透しその効果は半永久となります。

また、2階建ての家を建てる際、緑の柱は土台だけでは不十分であり、1階全体に緑の柱を使用する必要があります。

大地震により1階部分が潰れてしまうケースがほとんどなので、より耐久性を高めるために、このような工法を用いています。

緑の柱を使った構造見学会

新築時の耐震性能を保ち続ける緑の柱を使用したハウスガードシステム

ワカバハウスでは新築時の耐震性能を保ち続ける家づくりシステム「ハウスガードシステム」を標準仕様で採用しております。

ハウスガードシステムとは、シロアリや腐朽に非常に強い『緑の柱』を主要構造部分に用い、基礎など、シロアリが上がってきそうな所までシロアリ対策を行うシステムです。

このハウスガードシステムによって、長期的に家の耐久性を高め、新築時の耐震性能を保ち続けることで100年保つ住宅、紡いでいける住宅を実現できます。

メンテナンスコストや時期

新しい家の、耐震性能を保ち続ける家作りシステムである実績として20年間のメンテナンスフリーを実現しており、従来の木材だと5年間に一度のメンテナンスで見えている部分しか処理できないのにも関わらず、30万円程かかります。

ですが、新築時の耐震性能を保ち続けるハウスガードシステムは、10年に一度のメンテナンスで8万円しかかかりません。

また、ハウスガードシステムの木部に関しては、20年のメンテナンスフリーを実現しているためメンテナンスは必要ありません。

まとめ

国産無垢材に人体に全く害のない専用薬剤を加圧注入することで開発された緑の柱を使うことによって、シロアリに食べられることもなく、腐らないため、住宅の耐久性が最高レベルまで高まります。

耐震性に関しても、新築時の強度を長期的に保ちますので、今後の地震に備えて安心安全な暮らしを実現出来ます。

このように、地震大国である日本において、耐震性を重視するのはもちろんのこと、その耐震性を維持することこそが、住宅寿命を延ばすカギとなるのです。

つくばで耐震性能にこだわった家づくりをお考えの方はお気軽にワカバハウスへお問い合わせください。

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