木は100年や200年は耐えることが出来る素材です。鉄やコンクリートと自然素材の木を重さ当りで強度を比べてみると、引張り強度で鉄より4倍、圧縮強度でコンクリートの6倍の強度を持つと言われ、 軽くて強い特質は地震に対しても軽くて強い住まいの構造として適しており、シロアリや結露問題にも適切な対策をすれば木造でも腐らず長持ちする家を造ることができます。

木には調湿作用もあります。湿度が上がると湿気を吸収し、逆に乾燥するとそれを吐き出して快適な室内環境を作ってくれます。住まいの杉の柱1本でビール瓶2本位の水分が必要に応じて吸放出してくれる優れものです。※木の乾燥の仕方(天然乾燥・低温乾燥、一般的に多い高温乾燥)によって調湿効果に大きな差があるので気を付ける必要があります。
 
木は適度な弾力性があります。衝撃を吸収してくれるので膝や腰の負担を和らげる効果もあります。床だけでなく、天井や壁面に使用することで音も適度に吸音もしてくれます。また、木の香りは人の心をリラックスさせてくれます。
 
木は熱伝導率が低く、黄や赤の可視光線や赤外線など長い波長の光を反射するため、木材を見た時の温かさは目に優しい環境をつくります。
 
自然のつくった木の優しさは、工業化された建材では感じられない人の心に作用する自然の力を感じます。強くて、人にも地球にもやさしい木は、清々しい空気環境とエコな暮らしを両立し、大切な家族を守る優れた建材なのです。